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総員起し☆吉村昭☆

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ラジオでは各地の華やかな桜便り又、熱海の方では、れんぎょう、雪柳も咲き始めたと報じていますが個室にいる私には緑1本見えず、春は耳から届くのみです。

 

少しずつ自分の事が出来るようになりました。

時間だけは充分にありますので、本をひたすら読んでいます。

やっと1冊読み終わりました。

この本はHさん家のお爺ちゃん(91歳)が退屈だろうからと娘に「持って行って下さい」と預かった本です。

 

吉村昭さんの短編集です、海の棺、剃刀、手首の記憶、烏の浜、総員起シの短編集。

5編とも終戦前後の混乱時の悲しい事件を、綿密な調査で捉えた戦史小説です。

 

その中で『烏の浜』は私が20歳の時、終戦直後にラジオで聞いた悲惨な話でした。

昭和20822日樺太大泊から約700人の避難民を乗せた“小笠原丸”は小樽に向かって航行中、焼尻島と留萌の間でソ聯の潜水艦の魚雷によって撃沈し、600人余りが犠牲になったのですが、留萌周辺の海辺の様子が細かく書かれていました。

 

私が74歳の時娘と旅行した際、稚内に向けて北上するオロロンラインを走るバスの中でガイドさんが「留萌沖で終戦直後引揚者の乗った小笠原丸が遭難した所です」と、淡々と話されましたが私は終戦になっての悲劇が頭にあったので、胸が痛んだ事を覚えています。隣にいた娘はわからなかったと思います。

 

春欄満の花見で賑い、私も娘やヘルパーさん方のお世話になってどうにか見通しがついた事に感謝の気持ちでいっぱいです。

1冊の単行本からいろいろなことを感じ、桜は一斉に見事に咲いて、又散る桜も風情があります。

 

今のところ45日の診察後変わりがなければ、家に帰れる予定です。桜は見られませんが葉桜の頃には、今より少しは動きも良く遅い私の春です。

 

ゆっくりと過ごして、遅い春を楽しみたいと思っています。

皆に感謝しながら・・・








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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

tag : 吉村昭 総員起し

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(非公開コメント受付中)

No title
タッチラブさま、退院のめどが付いて本当に良かったですね。家に帰れる日を指折り数えていらっしゃったんですよね。タッチラブさまが60年以上前のことをよく憶えていらっしゃるので感心します。吉村昭さんの本は史実に忠実に書かれていて、感動しますよね。これからの世が少しでも良くなっていきますようにと願わずにはいられません。
Re: 以外と昔のことは
トトコさま
春らしくなってきましたね。
やっぱり自宅に帰れることは嬉しいことです。
近所の方が持参される本は吉村さんのが以外にも多く、いろいろと読ませていただいています。年を取ると昔の事はよく覚えているといいますが、本当ですね。
プロフィール

タッチラブ

Author:タッチラブ
山口県防府市台道 91歳 
 (12月10日生)

体を壊したり、膝人工関節手術、腰圧迫骨折をしました。
車いすの生活になる手前で踏みとどまった今の私です。
楽しい毎日になるよう好きな料理に挑戦したり、好きな花で花壇を飾ったりして少しでも楽しく生きていこうと努力しています。

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