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記憶の川で

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今日は過ごしやすい気温だったので、塔和子さんの詩集を読むことにしました。

2週間前頃、娘に頼んで注文してもらい、先日やっと届いたのです。

本屋さんにもなくて、結局ネット注文してもらい、手に入れました。

 

塔和子(ハンセン病患者)さんは、この828日に急性心不全で亡くなられました。

以前からお名前は耳にしていましたが、当日の新聞に『高見順賞受賞作』が記載されていたのです。

それで、どうしても読みたくなりました。実のところ、自分自身を励ましたい思いからです。

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1929
年愛媛県生まれ、1943年ハンセン病発病、国立療養所大島青松園へ入園、特効薬プロミンで癒えて、後遺症の為療養所で過ごされ、詩集19冊を出版されています。

 

この度、私が読んだ第15詩集『記憶の川で』は1冊の中に42編の詩が載せられています。

ハンセン病患者として隔離された生活での苦悩・偏見・寂しさを詩に託されていますが、短い詩の中に、療養所で隔離された人生を強い心で立ち向かって、苦悩し、詩作で魂が癒されたとあります。

 

私と同年代の人生を過ごされたご本人の心の叫びが胸に痛くなるほど伝わるし、心情がよくでています。

 

ただ立って

いまはほこりにまみれたマネキン

希望の火に輝くこともなく

失望のため凍ることもない

誰かこのほこりをはらってくれないか

そうしたらこの目はせめて

見られているという羞恥の炎で輝くだろう

この唇は逃れることの出来ない失望で

青ざめるだろう

でもいまは

ほこりをかむっているマネキンで

なんのかんがいもなくただ立って

うつろな目を開いているだけ

悲しいということさえさえぎられた

きみょうなうつろにかわくもの

 

読んでいますと自分の不自由な体でも、家族の絆があって、自由があって・・・

それが妹や娘と出掛けたり、四季の移り変わりを尋ねて、お蔭で笑顔で過ごせます。

 

忍耐と苦悩のハンセン病という病気の為に社会から遠ざけられ、どんなに辛い日々が続いたことでしょう!

その中で詩作を続けられた塔和子さんの強い心に深い感銘を受けました。

きっと、天国では花束に囲まれていることでしょう。










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テーマ : こんなお話
ジャンル : ブログ

tag : 記憶の川で 詩集 塔和子 高見順賞受賞作

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プロフィール

タッチラブ

Author:タッチラブ
山口県防府市台道 91歳 
 (12月10日生)

体を壊したり、膝人工関節手術、腰圧迫骨折をしました。
車いすの生活になる手前で踏みとどまった今の私です。
楽しい毎日になるよう好きな料理に挑戦したり、好きな花で花壇を飾ったりして少しでも楽しく生きていこうと努力しています。

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